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3月, 2018の投稿を表示しています

DOMAINE ILARRIA Cuvée Bixintxo (ドメーヌ イラリア キュヴェ ビシンショ)

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DOMAINE ILARRIA Cuvée Bixintxo 生産者       DOMAINE ILARRIA ワイン名      Irouléguy Cuvée Bixintxo 2009 産地        Irouléguy 品種        Tannat/Cabernets/Cabernet franc ピーマンやサクランボの香りや味わいがするあたりは、如何にもバスクの赤ワインといった感じ。 ボルドー・マディラン・ガスコーニュなどとはまた違う個性を持っている。 開栓して暫くは、強烈なタンニンと迫力のある酸に圧倒去れてしまいそうになるが、そのバスク感を楽しみながら全てがとけ込むまでゆっくり待ってみよう・・・。 すると、 観光地化していないバスクの田舎を思わせるような素朴で懐かしみのある独特な味わいが広がり、心にじんわりと沁みてくる。 思い出に老けたくなるワイン。 暫くバスクに行くつもりではなかったが、次回は久々に行ってみようか・・・なんて。 特にこういうワインは現地で飲むべきだと思う。

Clos des Fées Côtes du Roussillon Modeste(クロ デ フェ コートデュルシヨン モデスト)

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Clos des Fées Côtes du Roussillon Modeste 生産者       Domaine du Clos des Fées  ワイン名      Modeste 2015 産地        Côtes du Roussillon 品種        Grenache noir/Carignan/Syrah/Cinsault/Mourvèdre 飲めば飲むほどこんなにも素晴らしいワインがこんなにも沢山この産地にあるんだということに、ここ数年は衝撃と発見の嵐です。 未だ注目度は低いですが個人としては今後も益々ルシヨンからは目が離せなくなりそうです。 グラスに注ぐと、光が自ら集まって来たかのようにキラキラと光輝くワイン。 瑞々しさと滑らかさ透明感のある様はルシヨンの旨味だけを抽出したピュアで綺麗な液体。 香りは典型的なカシスやフランボワーズ・チェリー、イチジクのコンポートから、 ブルーの水飴・ 若干の梅や桜の塩漬けまで。 直線的で訴えるような芯の強さではなく、甘くほわっと柔らかくも濃密な香りが、水平線のように何処までも広がり先が見えないエンドレスな香り。 大人の為の甘い贅沢な時間を作り出してくれる。 舌の上に、 いつ触れたのか分からないような、ふわっ と優しい、空気を含んだかのようなファーストタッチ。 極限まできめ細やかなタンニンとアルコール感だけが重みとなり舌に落ちる。 かなりの浮遊感。 ワインの霧を吹き付けられた甘い空気玉が口の中でほわほわと漂っている。 ルシヨンの甘味はそのままに、重たさなどの従来のイメージは一切排除され、最後の余韻までも上に抜けていくので所謂従来の甘いや強いではない。淡い味わいだ。 なんだか、子供の頃に宝石の玩具を見ると食べてみたくなって本当は飴みたいに甘くて美味しいんじゃないのかと思っていた頃を思い出す。 そして、今大人になってその夢?が叶ったのかもしれない。 少し大人なパッションリキュール・カクテルの余韻はあるけれど・・・

CLOS FANTINE FAUGÈRES(クロファンティーヌ フォジェール)

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CLOS FANTINE FAUGÈRES 生産者      Clos fantine ワイン名     CLOS FANTINE FAUGÈRES 2015 産地       FAUGÈRES(CABREROLLES) 品種       Cinsault/Grenache/Syrah/Carignan/Mourvèdre 大人のための濃厚なジュースが口の中でパチパチと弾け拡散していく。 含んだ瞬間にすぐさま跳ね返ってくる果実の旨みで一瞬にして旨味感覚が満たされるが、 すぐに次の一口を欲してしまい本能は充たされない。 こういうワインは止まらなくなってしまう。 ダイナミックさと凝縮感、口の中での存在感は葡萄爆弾。 ミネルヴォワのDomaine Benjamin TaillandierのBUFENTIS10を思い出した。 そして、すぐ近くにはディディエ・バラルが。 活きている土・奥深くまで根を張り巡らせ力強い生命力がのった味わいはフォジェールらしい。 桃等の果物のコンポートを作っている時。 ラベンダーや南仏のハーブに鼻の奥まで届く大地のような香り。 赤い花がドレスをまとったとしたら。 フランス滞在中に何度も感じた香りも。 ワインが落ち着いてくると、高貴さと野性味あふれ魅惑的に。より大人っぽくなった。 肉にくしい血の気のある料理が欲しくなる。 肉食べてワイン飲んで、、、。 終売することなく、是非とも輸入され続けて欲しいワイン。