Clos del Rey L'Aragone(クロ デル レイ ララゴン)
Clos del Rey L'Aragone 生産者 Clos del Rey ワイン名 L'Aragone 産地 Côtes du Roussillon Villages(Maury) 品種 Carignan 木の実などの果実に茶色いスパイスを入れて煮詰めていったような濃厚さと凝縮感、力強く前に出る感じと地に足の着いたどっしりとした様のアロマ。 もしもローヌで言うならヴァケラス的位置付けか。 アルコールを伴うボディの豊さと素材の良さを感じる。 無理やり感の無い果実香・果実味はまさにフランススタイル。 グラスに鼻を押し付け勢いよく香りを吸い込むと、土や石・家畜や農作物・ルシヨンの太陽までを想像出来てしまう。 行ったこともないのに、勝手にテロワールを感じてしまう。 それは、無闇に人間の手で味をコントロールされていないストレートなワインということ。 ビターチョコや鉄分を含んだ緑の野菜。 香り・味わい・余韻、全てに自然な伸びがあり、 無理に軽やかさを出したり、こなれた丸みや円やかさ、甘み、こびり付くタンニンなどは一切ない。 素顔のルシヨンが見える。 品種はあくまで(例えば)表情にすぎない。(土台ではないと言うこと)執拗に飲み手が品種に拘らなくて良いのは、この生産者のワインを飲み比べれば分かるはずだ。 えぐみを感じない一歩手前ギリギリのところの味わいは非常に気持ちのよいバランスで、フランス人の味覚ならではだ。 是非、品種を脱し初歩的感覚を脱しているならばお勧めしたい。