CLOS MARIE L'Olivette(クロ マリ ロリヴェット)



CLOS MARIE L'Olivette



生産者         CLOS MARIE

・ワイン名       L'Olivette 2014

・産地         PIC-SAINT-LOUP

・品種            Grennache/Syrah/mourvèdre






抜栓直後の冷涼で澄んだ立ち上がりの良さ、
そのブドウ果汁の液体加減はピクサンルーの象徴の一つ。
最もエレガントでまだ何にも触れていない新鮮綺麗なフレッシュさを感じることの出来る貴重なひととき。


始めのこの素直さ、これでこのワインの性格の良さは直ぐにわかる。

繊細さでいてしなやかさと伸びも感じられるような上質さは、張りがあり切れそうで切れない革のよう。
この時点の状態でそのまま一本飲みきってしまいたいほどに良い。
ついつい飲み進めてしまいそうになる衝動をコントロールするのはある意味ストレスで困難だ。



時が経過するにつれ、
厚みが出て、たっぷりの葡萄の蜜がグラス中に漂う。
その香りを一息摂り込めば脳内満足度は最高潮に。

そこがたとえ薄汚い部屋の中だとしても、少し多めに口に含みゆっくりと体中に沁み渡らせ目を瞑れば、他の世界が広がって見得るかもしれない・・・
それくらい一口で色々な感覚・流れを変えることが出来ると思う。


何倍にもふくらみ、グラマラスで風格あるワインへ。


抜栓直後の状態をしっかりと感じ印象に残しておくことにより、後の躍動感だったり変化の過程が見え、飲み手にとってそのワインの価値観が増し、何倍にも魅力的になり、一つのワインを最大限に味わえるようになるのではないか。

ワインの表情を段階的に全て楽しむ。
これはボトルで飲んでこその醍醐味。

一杯ごとに違うワインでグラスのみしか飲まない方にもそのようなワインを手に取り、是非体験してみてもらいたい。

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