Château Bas d'Aumelas Château Bas Rouge(シャトー バドムラ/シャトー バ ルー ジュ)
Château Bas Rouge |
- 生産者 Château Bas d'Aumelas
- ワイン名 Château Bas Rouge 2013
- 産地 GRÉS DE MONTPELLIER
- 品種 Syrah/Grenache/Mourvèdre
非常に残念ですが現在日本では飲めなくなってしまいました。
僕の中のフランスワインの始まりと思い出の一本とも言えます。
産地はグレドモンペリエ。
南仏の中心地の一つの都市でもあるMontpellierから程近い場所にあります。
これまた、日本では多く輸入されていない産地のワインで希少と言えば希少です。
お店をオープンして間もなく、この産地で初めて飲んだワインがこのバドムラでした。
まず、その香り味わいに衝撃を受け、自分の中で「フランスワインとは」というのをこのワインに教わりました。
まず、その香り味わいに衝撃を受け、自分の中で「フランスワインとは」というのをこのワインに教わりました。
それまでは所謂、甘味を感じて渋くてこなれて樽の効いた円やかさが好きだったし美味しいと思っていました(勿論今でも好きです)。当時のスペインやニューワールドにも美味しさを感じていました。
しかし、これを飲んだ瞬間「これぞワイン!」と思いました。
その時は美味しい感覚ではありませんでしたが、これを素直に美味しいと思える感覚がほしいと思いました。
今まで飲んできたワインに比べ、故意につけたような甘さではない果実から自然に湧き出た果実味(甘味)と遠慮のない素直な苦味や酸味、どれも故意に付けたり過度にコントロールされた人工的でない様にワインらしさを感じたのです。
自分で言うのも何ですが、その時そう感じ思えたのは今思うと向いていたんだなと思います。。
さて、
フランス人的香水・華やかで花やか・ダージリン・バニュルス・薬草・柑橘類のほろ苦さに砂糖が加わった冷涼清涼さにみずみずしいライチ・妖艶でまさに紫がピッタリ。
グレドモンペリエの独特で個性的な香りが満載。
和で例えると、扇子・昔懐かしの梅キャンディー。
思い出せそうで思い出せない古きよき香りがいつまでも鼻が忘れない。
味わいは、初めに渋みと酸味が目立ち飲み込む手前あたりから果実味を感じるが、
この時はまだキュッと引き締めるようなほろ苦さが先行していて、決して飲み手に近づいてくるような味わいではない。
とくに日本人の味覚には。
しかしそれが魅力的。
甘えのない果実味。ほろ苦さの中に感じる自然体の味わいをとらえると素晴らしく旨い。
特に開栓1時間後~はピークを迎え、香り→味わい→余韻の流れアルコール感の心地よさに酔いしれてしまう。
この産地でこの価格でこれを上回るようなものは無いよう思える素晴らしいワインだ。
インポーターさんから在庫全て買い取ってとうとうお店でも完売してしまいましたのでフランスで探してみようかと思います。
香っても飲んでもフランスワイン。
コメント
コメントを投稿