イザベル・レジュロン自然派ワイン入門
2017年に発売された「自然派ワイン入門」の紹介です。
イザベル・レジュロンの「自然派ワイン入門」 |
イザベル・レジュロンさんとは、MW(マスターオブワイン)自然派ワイン運動の推進者。「トラベル・チャンネル」で自信の番組を持ち、ロンドンで自然派ワインのフェスティバル(RAW)を毎年開催して成功を収めているほか、有名レストランのワインリストの監修を務める。「デカンター(DECANTER)」誌に寄稿、自然派ワインを推進するためのコンファレンスや試飲会も主催。フランス人女性では初めてマスター・オブ・ワインを取得、パリで「2009年ワイン・ウーマン」にも選ばれた。「自然派ワイン入門」より。
僕は今までワインの勉強など全くと言ってよいほどしてきませんでした。
ただひたすら飲み続けてきただけです。
もちろん、本当にただ飲むだけではありません。製法などを理解して飲むのではなく、飲んで何を感じるのかを考えながら飲むのです。例えば、試飲会で一口飲んだだけとか、一本頼んで試飲がてらに店でお客さんに出すというような軽いお付き合いはしてきませんでした。大事にしていることは一本一本のワイン達と真面目に向き合い、お付き合いしてみることです。
僕の場合。まず始めに、そのワインを一本分(正確には2人でシェアしているので1人3杯程度)を体内に取り込みます。一本を通して飲んでいる間にそのワインの性格・個性など様々な面を感じ取り体中に染み込ませて行くのですのです。飲み始めの頃は「あまり美味しくないな~」とか「なんだこれっ?変な味~」などと思って飲んでいたワインもありました。でもそれは、自分の舌がまだ慣れていなかったり熟れていなかったりしていただけで、味覚が幅狭く何も知らない分からないだけなのでした。そんな事を感じながらもっと美味しく飲めるようになりたいと思いつつ、ワインを飲むということを毎日のように2,3年程繰り返していました。すると、はじめの頃には苦手だった味も美味しいと感じるようになり、理解出来なかった旨味も感じ取れるようになり、ちょっとした風味の違いに楽しみを感じ、自分の中でワインの世界が広がっていくのが分かりました。
ワインの特徴や味を理解していても歴史や醸造に関する事・その他、多分ほぼ全ての事を何も理解していません。
飲んだときにそのワインがどのような過程で造られたのかは調べでもしない限り分かりません。
よくこのワインはこうこうこのようにして造られていますとか説明されたりもしますが、造ったこともないしそうでないワインと2つ並べて飲み比べでもしない限りわかりません・・・。そんな2つのワインを造るということは現実的に難しいですね。(実験的に行った生産者もいますが)残念ながら僕のような一般人には飲み比べる機会はないでしょう。
極端に言えば、飲む前から有名生産者だとかどういう製法だとかそういう情報も、美味しく飲むということに関しては必要ないからです。
よくこのワインはこうこうこのようにして造られていますとか説明されたりもしますが、造ったこともないしそうでないワインと2つ並べて飲み比べでもしない限りわかりません・・・。そんな2つのワインを造るということは現実的に難しいですね。(実験的に行った生産者もいますが)残念ながら僕のような一般人には飲み比べる機会はないでしょう。
極端に言えば、飲む前から有名生産者だとかどういう製法だとかそういう情報も、美味しく飲むということに関しては必要ないからです。
飲んで素直に良いと思えるか。
その後、その生産者・ワインなどの背景を調べたり、その生産者の他のワインも飲んでみたり。
ただそれだけです。
その後、その生産者・ワインなどの背景を調べたり、その生産者の他のワインも飲んでみたり。
細かいワイン造りの過程や方法は分からなくても知識は無くても、言葉では上手くあらわせませんがずっと飲んでいるうちに不思議とワインのことはわかってきますし、その道の人達ともしっかり会話は成り立ちます。
そして、この本はそんな僕にピッタリの本でした。
教科書ではないので覚えなければいけないようなことは何も書かれていません。
細かい事は書いていないのに(人によっては細かいと感じるかも・・・)自然に造ること、それがどういうことなのか、何故大切なのか、生産者達の生の声を届け、自然にワイン(勿論他のものにも通じます)を造ることの大切さを軸に、生命について~生産者の思考等~ワインの紹介他にも色々とイザベル・レジュロンさんの寛大なる考えを交えた、単なるワイン本という枠を越えた生命ついての本です。
この本の中で僕の一番好きなイザベル・レジュロンさんの言葉があります。
「ワインについてあなたが知っていると思っていることはすべて忘れて、ただ飲んでみて。自分自身のお気に入りを見つけて、私がどう思うかなんて気にしないで」
大事なのは知識の多さや決められた何かに当てはめることではない、どんなに経験を積んでもピュアにワインを楽しむべきという姿勢が書かれています。
簡単な事のようですが意外に多くの人が出来ないことですね。
自分自身の感覚・感情・心で飲むということ・・・。
何だか殆ど自分の価値観みたいな話になってしまいましたが・・・
ワインが飲みたくてしょうがなくなる。
コメント
コメントを投稿