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Terre de Mistral Rouge(テール ド ミストラル ルージュ)

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カーヴ デステザルグ テール ド ミストラル ルージュ 生産者      Cave d'Estezargues ワイン名     Terre de Mistral Rouge 産地       Côtes du Rhône 品種       Grenache/Syrah/Carignan ローヌです。 南仏でも特に多くのワインが生産されている産地です。ローヌの中には48もの産地があり、 日本にもスーパーで買えるような日常的~何万円という高品質ワインや様々なキャラクターのワインが数多く輸入されています。 日本人にもとても飲みやすく親しみやすいワインが多く、中でも目にする機会が一番多いのがコートデュローヌです。 しかし近年はトレンドに左右されてか、この産地の価格帯では他の産地や国のワイン を選ぶ方が多くなってきており、 日本国内での売上が落ちてきてしまっています。 勿論他の産地や国にも素晴らしいワインは数多くあります。しかし ローヌでしか味わえない素晴らしいワインも数え切れない程あるのです。わかる人にしかわからないと思ってしまったら終わりなので、このブログを通して素敵なローヌワインを一つでも多く紹介し応援し、この産地の素晴らしさに気づいてもらえたらと思います。 この一大産地について端から端まで書いていると終わらなくなってしまうので、ワイン紹介に移ります。 有名なカーヴ・デステザルグという自然派協同組合からのワインです。 この協同組合のワインを色々と飲んできましたがそれぞれに共通する風味があります。 興味がある方は幾つかエステザルグ組合のワインを飲んで頂ければ感じ取っていただけるかと思います。 どれも低価格で素晴らしいワインでこのワインもまた 非常に低価格なので今回は価格をふまえての衝撃でした。 エレガントで単なる若々しいではない必然的なベリー感にスッと清涼感を感じる風味。全体的に控え目ながらもそれが心地良く感じ日常的ワインとして飲むには文句のつけようのない完璧なワインの一つ(*注:個人的) 一口飲んで美味しいと思うよりも二口、三口、一本飲んで美味しいと思える・日常的で日々の生活の中に溶け込み、飲めば飲むほど毎日の生活に欠かせなくなるような、さり気ない美味

Domaine de la Métairie d'Alon Pinot Noir Le Village(ドメーヌ ド ラ メテリ ダロン ピノノワール ル ヴィラージュ)

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ピノ ノワール ル ヴィラージュ 生産者      Domaine de la Métairie d'Alon ワイン名        Pinot Noir Le Village 2014 産地       Limoux 品種       Pinot Noir  ワインを葡萄の品種で飲んでいる人にお勧めです。 外国の知らない産地を覚えてその産地ごとに細かく特徴を把握するということは、なかなか一般の人には難しいことです。だから、土地勘のない外人である私たちが産地よりも品種先行でワインの全体像を捉えてしまうのは仕方のないことだと思います。 日本のワインになると大抵の人が無意識に産地を踏まえ、次に品種をみてという風に、産地から入りテロワールにより違うものが出来るということを多少なりとも理解しているはずです。 それが外国のものとなると大半の人が品種だけで判断するようになってしまいます。しょうがないと言えばしょうがないのですが一般消費者だけでなく、飲食店などのワインを扱う人から、更にはその上の人達までもが大まかに国で判断し産地に意識がない人や同じ品種というだけで味わいや風味の違いを感じ取っていない人達が驚くほど大勢います。 そこで、こういうワインを飲んでみれば産地×品種で飲むということ、全く違うスタイルのワインが出来るという事を知るキッカケになるかもしれません(生産者はひとまず置いておきます・・・) いつか産地×品種×生産者について書ければと思っていますが、 こういう話はとても長くなってしまうので僕に聞くか、調べてもらえればより詳しい人は幾らでもいるのでもっとよくわかると思います。 さて、ワインです。 リムーと言えばクレマンドリムー(スパークリング)が有名です。 今回は赤ワインでピノノワール、楽しみです。 思ってはいけないけれどピノノワールという意識で入ると、大間違い・・・そうだった南のワインだったと思わせられます。 全く予想外、、、となるはずです。 しかし飲んでみればピノノワールであることの意味が分かるワイン。 香りは、非常に円やかでクリーミーなクッキー、バニラのソフトクリームのうっとりするような甘~いアロマがグラスの中に漂いリ

LAFAGE Miraflors Rosé(ラファージュ ミラフロー ロゼ)

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ミラフロー ロゼ 生産者     Jean Marc Lafage ワイン名    Miraflors Rosé 2016 産地      Côtes du Roussillon 品種      Mourvèdre/Grenache gris 香り高く旨みを感じるような立体的なアロマ。 ミネラルたっぷりで瑞々しく溌剌として元気を貰えるような明るい香りはパッションフルーツ・白桃・柑橘類。 塩気を伴う酸とほろ苦さは口の中と胃をキュッと締め上げ、それらはいつまでも舌の奥の方で続きその余韻にじわじわと食欲が沸いてきます。 トロッと円やかな舌触りと感触の後に、キラキラと流れるような飲み心地。 そしてしっかりとした味わいがあり旨味的風味と表情の豊かさは、多くの日本人に受け入れられると思います。 香り・味わい・余韻がほぼ同じような状態で常に表現力の高いワインです。 南仏では牡蠣×ピクプールが定番と言われていますが、このロゼも負けじと劣らず素晴らしい相性となりそうです。 少なくとも僕が食べたことのある南仏の牡蠣とは素晴らしいマリアージュだと思います。(マリアージュという言葉は色々と誤解を招くので好きではないのですが使ってしまいました・・・) 濃いと言うのではなく、しっかりとしたロゼ。 やっぱり、お腹が空いてきました・・・ Buy→ コート・ド・ルーション・ロゼ・ミラフロー [2015]

Domaine Cosse Maisonneuve LE COMBAL(ドメーヌ コス メゾヌーヴ ル コンバル)

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ドメーヌ コス メゾヌーヴ ル コンバル 生産者       Domaine Cosse Maisonneuve ワイン名      LE COMBAL 2013 産地        CAHORS 品種        Malbec この地方で最も好きな生産者の1人です。 抜栓直後は、懐かしさを感じるカオールらしさ、華々しさと下の方から土の香りが沸き上がってくるような伝統的アロマ、ほのかにミントのような爽やかさに赤い木の実の溌剌さ。そして柔らかく円やかな表面は鼻に優しくアロマを当ててくれます。 開けたてには少し平たさと新鮮さが目立ちますが、その中にはカオールワインの特徴的なアロマの要素の殆どを感じる事が出来ます。 その後、少しずつ少しずつ、厚みが増し肉付いてくるのが香りにも現れて来ます。 表面的な酸に捕らわれずに、香り・味わい・余韻を捕らえると奥深くホッコリするような、そして素直なカオールの味わいが楽しめます。 少しすると、ほのかにインクがかった濃厚でリッチなスタイルのカオールも垣間見れます。 特に余韻にはフランスのキノコを欲する。とすると、やはり定番の鴨のコンフィか。 (因みに、カオールと言えば鴨ですが、実際にまだ鴨のコンフィを食べている人をみたことがありません・・・) 他にも様々な食材・料理を連想させ欲する味わい・余韻は、色々な料理に合うという事。しっかりと食事をしながら楽しむ事により、このワインの価値も高まります。 出しゃばらないこういうワインは尚更食事と味わってもらいたいです。 ワインバーなどで飲むべきワインと、食事をするお店で飲むべきワインの主旨は違います(勿論どちらにも向いているワインもあります) 無駄なイメージを沸かせない遊びのないエチケットも好印象。 それがまたカオールらしくて尚更良い。 エチケットが可愛すぎて中身とのバランスがおかしいものもよくあるので・・・ ピュアに造りたいが為に逆にわざとらしく感じてしまったり、あまりにもジュースだったりするワインが多いなか、綺麗やピュアというより素直という表現が似合うワインらしいワイン。 本当のカオールがこの中に詰まっているのかもしれない。

Mas de Martin Grés de Montpellier Cinarca(マス ド マルタン グレ ド モンペリエ シニャルカ )

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マス ド マルタン グレ ド モンペリエ シニャルカ 生産者      Mas de Martin  ワイン名     Grés de Montpellier Cinarca 2011 産地       Grés de Montpellier 品種       Grenache/Syrah ブドウ本来のポテンシャルを引き出したような芳醇なアロマはブドウのフルーティーで甘い香りを嫌みなく最高潮に感じさせてくれる。 ワインが口に入り初めに感じるのは、ほんの一瞬の甘さ。 しかし、それは出だしの輪郭のみ。(この時感じた甘いニュアンスをしっかり捕らえることが、後にこのワインを飲む上で大切になってきます) ワインを口に含み終える頃には、 最初に感じた甘さは 外側と中心部からやってくる凝縮度の高いほろ苦さに挟まれ無くなります、力強く逞しい味わいへ。この味わいがこのワインでの存在感の大半を占めます。 香りから味わいへの違いが、飴と鞭のような落差。 それにより飲み応えが生まれています。 しかし、始めに感じた甘い感覚は再び余韻の頃に戻り、もう一度飴を与えられたような安心感で、最後には味わいと余韻・風味の調和が取れ素晴らしい起承転結の流れを楽しめます。 アルマニャック(ブランデー)のようなボリューム感。力強さと円やかさ、芳醇で熟成出来る素質のあるもの。 正に、こういうワインをフルボディと言うのではないでしょうか。 (因みにしっかりと言っても、いわゆる多くのニューワールドとは真逆のスタイルです) 少し時間が経ってくるとローヌ・ヴァケラス辺りをも思わせる力強いアロマと味わい。 真面目さと華やかな風味はサンシニアンにも通じると思います。 誰をも受け入れはせず、軽い気持ちで飲んでしまうと門前払いを喰らいそうになるくらい、凛とした真面目な優等生的。 もしかすると、中間に感じるほろ苦い味わいの印象が強く、近寄りがたく感じる人も多いかもしれませんが、簡単な味わいだけに捕らわれずに、香りと余韻に見られるブドウの甘さを感じ取りつつ、ワインの個性を受け入れじっくりと向き合って飲んでみる価値のあるワインです。

Mas de Martin Terra du Languedoc(マス ド マルタン テラ デュ ラングドック )

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マス ド マルタン テラ デュ ラングドック 生産者       Mas de Martin  ワイン名      Terra du Languedoc 2011 産地        Grés de Montpellier 品種        Syrah/Grenache 当たり前ですがグレドモンペリエの香りがしてきます。 ピクサンルーに続き大好きな産地の一つです。 日本で飲むという希少価値を考えると、この産地の方が個人としての時めき度は高いです。 グラスの中で放たれる充実充満したブドウの力・エネルギー、ワインというものが最大限にまで高められた時に感じるアロマ。 それはラングドックの最上のワイン達に共通する、無闇に例えたりすることは出来ない神秘的な領域。 このワインはその領域に一歩足を踏み入れていると言っても大袈裟ではない。 飲みごたえや飲みやすさという問題ではない、好き嫌いも通用しない。 本当にこういうワインは飲まずしてうまい。アロマの充実度は素晴らしいです。 レーズンやカシスなどでは表現が安っぽい、もう少し良い言葉で表現してあげたい。 それらだとしても、最低限華やかでブランド力のある庶民的ではないもの。 時間の経過によって様々なアロマが現れ、どれも素晴らしく、一瞬一瞬を見逃さずに大切に嗅いでいたい。 なめらかさと肉付き感・色気はマディランや南西地方にも通じる。 果実味は赤い肉を、タンニンは淡泊な鶏肉を欲する。 緻密で口の中全体にじわじわと張り巡っていくタンニンは、じっくりと確実に味わいを染み込ませ吸収させてくれる。 高品質のフォジェールのようにも。 力みではない、 やや緊張感のあるテンションは高貴さと上品さを醸し出しています。 口の中での味わいは勿論、飲み込む辺りから余韻にかけての風味の豊さ、身体に染み入る経過、鼻への抜けと脳まで達するような果実の満たされる感覚は幸福度が高い。 低価格でも十分にハイクラスのワインを感じさせてくれます。 料理ともワインだけでも楽しめ、更に飲み手次第で何倍にも楽しみの幅を広げる事が出来そうです。

Domaine De Cébène Ex Arena(ドメーヌ ド セベーヌ エクスアレナ)

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 ドメーヌ ド セベーヌ エクスアレナ  生産者       Domaine De Cébène     ワイン名     Ex Arena 2012 産地       Faugères 品種       Grenache/Mourvèdre フォジェールという産地の中でこのワインは非常に特別で衝撃的。 今まで飲んできたフォジェールという産地のイメージを覆されました。 ワインを飲んでいると、つねに自分の持っているイメージや感覚・経験はあてにならないという事を知らせてくれます。 テーブルワインは力強く頑丈で隙間一つない男性的ワイン。(勿論他もあります) 高級価格帯ではフィネスを感じ、非日常的で高揚さと偉大さ。 このワインは、どちらにも属さずフォジェールでありながらもフォジェールでない。 フォジェールを何種類か飲んできた人に是非飲んでみてもらいたい。 産地を踏まえて感じると、 限り無くピュアで控えめ、無駄なものを全て取り払って造られたありのままの様な。 こんなにもスルスルと飲めてしまうストレスのないのは初めて。 一本をあっという間に飲み終えてしまう儚さ・・・滞留させたいという気持ちに敢えて逆らい、なすがままに素直に勿体ぶらずに飲んでしまおう。 純粋で後付けされない味わいの純粋な料理に合いそう。 透明よりも濁りのある香り。キノコや赤い土。 晴れの日より霧がかかったひんやりとした雨の日が似合う。 そんな時でも、自宅で昼間からこのワインがあれば穏やかにゆったりとした一日を過ごせそう。 アルコール・酸・タンニンはしっかりと感じますが、どれも何一つ気にならない。 全体的に低い位置でバランスを取りながら低空飛行を続けているような絶妙なボディ。 やや控えめ印象は、むしろ個性を引き立て飲むシチュエーションを示してくれます。 こういうワインと上手にお付き合い出来ることも幸せ。