はじめに。



西荻窪にあるフランス田舎・家庭料理と南仏ワイン専門の小さなお店をやっています。


これまで数え切れない程の南フランスのワインを飲んできました。


南フランスのワインは、他のフランスのどの地域と比べても比較にならないほど味わいに幅があります。毎日の暮らしの中・日常的に飲むには最高のテーブルワイン~高品質なワインまで、種類も楽しみ方も多種多様、可能性は無限大に広がる素晴らしい場所です。


しかし、残念ながら未だに[南仏=安ワイン]というイメージしか持っていない方々も多くいます。(フランス国内のボルドーやブルゴーニュと比べれば当たり前ですが)
そして同価格帯から選ぶとなると他の国のワインに流れてしまいがちです。

一般の方はともかく、専門的な飲食店の方々でもそういう考え・ユニーク、カジュアルラインでしか使わない、南仏という大きなくくりで一つにしてしまう、固定概念や品種に捕らわれて味の判別が出来ていない、そもそもワイン自体を楽しんで飲まない等、そういった方々が多くいるというのは自分でお店を持ってみて大変残念なことだと日々非常に多く感じています

うちはお店も小さいしカジュアルなので出せるのもは限られてしまうし、メディアも興味を示さないような流行りとかとは無縁の店です。世間のワイン好きの方々は(現在)、ビオという言葉に捕らわれ過ぎていたり(因みに南仏のラングドックという産地はビオ第一位の産地なのですが・・・更にこの産地は世界のビオワインの8%を占めています)、フランスワインは好きでもボルドー・ブルゴーニュ好きのおじ様、お姉様方には見向きもされないのが一般的な南仏ワインの現状ではないかと思います。




そこで、
南仏ワインだけを徹底的に飲んできた僕が、折角なのでこのブログを開設する機会に、美味しいという枠に捕らわれないで素直に「体が反応したもの・光るものがある魅力的なワイン達」等々をここで紹介していきたいと思います。

嬉しいことにRagoûtでワインが買えれば良いというお客様もいたり(残念ながら現在お店で売ることは出来ないので。今後は・・・?)
何を買ったら良いのか分からないと相談されることも多くあるので、皆さんのワイン選びの参考になればと思います。
また、ワインを様々な表現で幅広く自由に自分なりに楽しむ方法を南フランスという限られた地域ではありますがこのブログを通して発見していただければ幸いです。
そして、少しでも素敵な南フランスのワインを紹介して世間の認知向上・発展に繋がれば幸いです。

ワインのコメントですが、フルボディとか何とかボディ・品種ばかりに拘る表現は僕の中ではこの場では必要ないと思っているので、そういう表現はあまりしないようにします。
また、教科書に載っている言葉に当てはめたりせずにのびのびと自由に表現するので、見る人からしたら不適切と思うコメントもあるかもしれませんが、単なる一個人の感想で答えではありません。
少し変わった表現や言い回しを多くしますが、言葉から想像し膨らまし自分なりに感じ取ってみて下さい。
製造法・その他専門的な事・知識を使った説明等ではなく「楽しむ」ということを第一に、僕がいつも感じている視点から紹介をしていきます。
「ワイン」=「友達」の事について書いているつもりなので、プロやお堅い方々・等々へ向けたコメントではありませんのでご了承下さい。

どれだけ沢山飲んでも いい意味で永遠の素人です。


あと、
僕は他の産地・国のワインが嫌いな訳ではありませんし、好き嫌いで判断したりするようなこともしません。バカみたいですが「ワインは友達」だと思っているくらいなんで・・・。
(2017年)


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