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DOMAINE DU Gros'Noré BANDOL(ドメーヌ デュ グロ ノレ バンドール ロゼ)

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DOMAINE DU Gros'Noré BANDOL(ドメーヌ デュ グロ ノレ バンドール ロゼ)) 生産者    DOMAINE DU Gros'Noré  ワイン名   BANDOL Rosé 2017 産地     BANDOL  品種     Mourvèdre /Cinsault/Grenache  noir 南仏の中でも特に好きなロゼワインの産地・バンドールです。 ロゼとしては値段が気になるところですが(特に日本では)、それだけの素晴らしさはあると思っています。 飲まずして香りからも厚みを感じれて(スワリング禁物)、木・野イチゴのような果実を思わせる酸とそれらの甘みのある香り。 肉(果)厚な果物の果肉感に僅かな南仏特有の苦味は絶妙で、南仏らしく・プロヴァンスらしく・そしてムールヴェードルとバンドールらしい。 穏やかな海のような広がりをみせ、太陽の日を浴びた煌めく海のように心地よく酸がのっている。 南フランスそのもの。 穏やかで時がゆったりと流れることを感じることの出来る、豊でのんびりとしたワイン。 だからと言って、だれているわけでも高アルコールでもないし、キンキンに冷したりましてや水がわりに飲むようスタイルのワインではないと思う。 勿論クリアで喉を通りやすさはあるのだけれども、それよりも味わい深さに注意してみるべき。 塩とハーブで料理された肉や魚、ワインだけでもオールマイティー。  バンドールは赤もロゼも《程よい》と言う心地よさがなんとも旨いと思っているのですが、そこをプラスに感じれるようにならないと良くも悪くも何ともないワインとして通過してしまう人が多く、良さがいまいち伝わっていないのが現状だと思います。 極端なワインだけではなく、《程よさ》を楽しめると考え深い旨さが一つ広がるのではないのでしょうか?

C'est pas la mer à boire(セ パ ラ メール ア ボワ)

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C'est pas la mer à boire(セ パ ラ メール ア ボワ) 生産者    Domaine du Possible  ワイン名   C'est pas la mer à boire 2016 産地     Côtes du Russillon  品種     Grenache /Carignan /Syrah  南仏ワインをより好きにさせてくれた造り手。 まだ何も知らなくて(今も…)この辺りの産地でこのようなワインがあるなんて知らなかった頃に、早々と僕の中にあった固定概念を完全に覆してくれたワインの造り手の一人。 この Domaine du Possibleのワインを飲んで Russillonのワインが益々好きになり、興味が湧いてきた。 瑞々しく泉の如く味わいが次から次へと溢れでてくる。 淡いブドウの感じは桃のようにフルーティーで軽やか。と言ってもしっかりと味わいに芯はある。 ガスに頼ることのない爽快で心地よく、旨味を伴う完璧な酸度。 勿論、果実感やタンニンの縁の下で土台となるものの均等さが素晴らしいのは前提のことで、それらの功績と言った方がよいのかもしれませんが。 極限まで細やかなタンニン、嫌みのない程度の僅かな苦味・ 瑞々しくも厚みのある果肉感。それらは 様々な果物を連想することが出来き、単に単純ではない味わい・幅広さを持っている 。 香りはルシヨンの持つ独特の妖艶香。 舌の先端から真ん中辺りでサーモンを感じた。それは、エチケットの色に同調するように。もしくはサーモンの寿司を一昨日食べたばかりだから味覚に新しいのか…。 この辺りの産地のこのスタイルの後味に感じる〈えぐみ〉を感じるか感じないか程度ニュアンスもまた良く、 そこに 14%のアルコールを感じることはない。 中は真っ赤なレアの肉の様にフレッシュ?で臨場感ある香り。 クードレのミネルヴォワ・ラ・リヴィニエールに重なる部分があるように思うし、 非常に味わい深く探り深い。 飲み手が豊かならば、色々な楽しむ方向性を持っている。このワインを単なるグビグビ飲みやすいワインと捉えてしまったら軽卒だろう。

CLOS DE LA BARTHASSADE LES OUVRÉES(クロ ド ラ バルタサッド レズヴレ)

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CLOS DE LA BARTHASSADE LES OUVRÉES (クロ ド ラ バルタサッド レズヴレ) 生産者     CLOS DE LA BARTHASSADE  ワイン名    LES OUVRÉES 産地      TERRASSE DU LARZAC 品種      Syrah /Mourvèdre/Grenache  ブドウ本来の質の高さを感じ、果実のジューシーさは全体に充満。 それは味わいの中心からも根のように力強くぶれることなく広がり、身を任せれば自然とそのまま LES OUVRÉESの 余韻へと導いてくれる。 推進力と持続力。 アルコール感も素晴らしく、十分に果実味をふくらませブドウを飲んでいるという充実感を存分に与えてくれている。 リッチで深みある上品な LES OUVRÉES 飲む度に理解を増せば至福感が増してゆく。 どの様な方向性であるか、いかにその方向としてバランスが優れ各要素が高められ一体感が生まれているか。 バランスの極みというか、そもそもワイン自体の極みか、 ラルザックの極上。 このワインに対して色々と考えましたが 良いものは良いという、シンプルな言葉につきるかもしれません。 今の所。 そして、 数年前に飲んだ時よりもはるかに美味しく感じれるようになったのはワインが成長したのか僕らがしたのか。 良いものは、わからないよりわかるにこしたことはない。 このワインを飲んでクロマリを思い出しました。

狭める辛口

100%個人的であるが《辛口》という表現は好きではない。 何故かって? ワインのお店をやっているからだ。 この《辛口》というなんとも不的確な言葉は、 言葉豊かな日本語としては非常 にとらえどころがなく曖昧で楽チンな困ったチャンで、味覚や表現・考えることをお粗末にしていく恐ろしい言葉だと思っている。 まぁ、わかっている人の間ではこの言葉はそうそういう出るものではないので気は楽なのですが。 特にワインショップや飲食店の人達には接客上大問題であるはず。(多々そうでない同業者もいるか…) 《辛口》という赤か白か位の情報をもとに、会話や人間性からどういうものを求めているのか莫大な中からすり合わせていかなければならないのだから。 更に日本のワインには辛口表記やワイン名にまでも辛口のオンパレードなのだから。勿論、裏には商業的理由などがあるにせよ困った事態である。言い過ぎだとしたらゴメンなさい···。 そもそも辛口ワインなんてないわけで、 残糖率やガスが強いなどは決して日本語の《辛い》ではないのだ。 外人がドライというのとは違うし表現としてスパイシーと言うことはあるが違うのだ。 これはもう今更変わらないだろうがそういう《辛口》↔《甘口》という日本人の解釈で広まってしまったのは残念である。 甘くないのが嫌だから辛口下さいとしか言えないのは残念で、そもそもワインは甘いものであるし、もしも辛いワインがあったら不味くて飲めないのだ。 甘口にも辛口にも色々ある。 どんな風に甘いのか、もし辛く感じるとしたら何故どんな風に辛口に感じるのか説明出来ないと。それがわかっていないと曖昧な甘口辛口は各自が思っているのと他人とではかけ離れたものとなってしまっているはず。 伝えることに関して〈合っている間違っている〉は関係ないのである。それぞれの感性をお互いに共有し、すりあわせることが大切だから。日本語は細かいニュアンスも表現出来るし、何か言えないと言うことは何も感じれていないという事なのだから。そういう場の《甘い辛い話》は残念である。 と言いながらも、私も何も言えなかったし、そもそもそんな事・表現を考えたことすらなかった単なる男子だったし。 ワインとフランスがあってたまたま気づいてしまったのだ。

Domaine des Carabiniers + + - -(ドメーヌ デ カラビニエ プリュスプリュスモワンモワン)

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Domaine des Carabiniers + + - -(ドメーヌ デ カラビニエ プリュスプリュスモワンモワン) ワイン名             + + - - 生産者                 Domaine des Carabiniers 産地                     CÔTES DU RHÔNE(Roquemaure) 品種                     Grenache/Syrah ここ数年、南ローヌでお気に入りの注目している産地リラックやタヴェルに畑を持っている生産者のコートデュローヌのワイン。 先ずブドウの果汁香が元気よく鼻に飛び込んでくる。 その香りには、 溌剌さとLIRAC辺りの重心の低く落ち着いた要素を感じ、 ダークでジューシーなメリハリはお互いに手を取り合っているようで、2つのなんともバランスの取れた関係性がこの美味しい旨味ワイン香を生んでいるように思える。 ピチピチと弾ける酸は、繊細で細かい泡のようで、程よい軽快さ明るさを作り立体感を生む。 そして口中でその酸が落ち着き舌に馴染むと、重みなくしっとりとぬくもり、落ち着きを感じる果実味がタンニンにより舌に落とし込まれ染み込んでいくのがわかる。 緩急や明暗のある一連の流れ、このワインの素晴らしい個性だと思う。 飲んでみるとボトルと中身のイメージも合う。 時間の経過とともに酸の溌剌さはなくなり、より落ち着きを増ししっとりとしてくるが、 個人的なこのワインの飲み方は、抜栓直後の酸が最高に心地よく快適でリズミカルな飲み心地の状態を存分に楽しむため、始めの20,30分位までで思いきり贅沢に一気に飲んでしまいたい。 たまにはそんなのもありだと思う。 久々に3日程あまり飲まなかったので、普段よりも余計に身に染み入るような旨さ。 そして何より、近年のラングドックやローヌのワインは日常的に味わうという輪の中で感じるウマミレベルの高さを改めてこのワインを通して実感し、何よりも幸せを感じました。 ただ上質なワインより個性あるワインは愛着がわいてしまう。

CLOS MARIE L'Olivette(クロ マリ ロリヴェット)

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CLOS MARIE L'Olivette ・ 生産者         CLOS MARIE ・ワイン名       L'Olivette 2014 ・産地         PIC-SAINT-LOUP ・品種            Grennache/Syrah/mourvèdre 抜栓直後の冷涼で澄んだ立ち上がりの良さ、 そのブドウ果汁の液体加減はピクサンルーの象徴の一つ。 最もエレガントでまだ何にも触れていない新鮮綺麗なフレッシュさを感じることの出来る貴重なひととき。 始めのこの素直さ、これでこのワインの性格の良さは直ぐにわかる。 繊細さでいてしなやかさと伸びも感じられるような上質さは、張りがあり 切れそうで切れない革のよう。 この時点の状態でそのまま一本飲みきってしまいたいほどに良い。 ついつい飲み進めてしまいそうになる衝動をコントロールするのはある意味ストレスで困難だ。 時が経過するにつれ、 厚みが出て、たっぷりの葡萄の蜜がグラス中に漂う。 その香りを一息摂り込めば脳内満足度は最高潮に。 そこがたとえ薄汚い部屋の中だとしても、少し多めに口に含みゆっくりと体中に沁み渡らせ目を瞑れば、他の世界が広がって見得るかもしれない・・・ それくらい一口で色々な感覚・流れを変えることが出来ると思う。 何倍にもふくらみ、グラマラスで風格あるワインへ。 抜栓直後の状態をしっかりと感じ印象に残しておくことにより、後の躍動感だったり変化の過程が見え、飲み手にとってそのワインの価値観が増し、何倍にも魅力的になり、一つのワインを最大限に味わえるようになるのではないか。 ワインの表情を段階的に全て楽しむ。 これはボトルで飲んでこその醍醐味。 一杯ごとに違うワインでグラスのみしか飲まない方にもそのようなワインを手に取り、是非体験してみてもらいたい。

DOMAINE VIRET Emergence(ドメーヌ ヴィレ エメルジャンス)

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DOMAINE VIRET Emergenceドメーヌ ヴィレ エメルジャンス 生産者     DOMAINE VIRET ワイン名    Emergence 2010 産地      Côtes du Rhône Villages Saint-Maurice 品種      Grenache /Syrah /Carignan ある一定の高みに達したワインのみに感じられる特別なフィネスを感じるアロマ。 グラスに注がれたワインは少しでも波打ったりスワリングしてしまえば瞬時に解き放たれ、花開き、グラスの中はまるで小さな宇宙空間のように。 因みに、天体農法です。 一息吸い込むと、鼻から脳、そして頭の天辺まで抜けていく。広がりと伸びのあるアロマ。 あまりにも濃密でリキュールを飲んでいるような一口一口の満足感、そのまま永遠と続くような余韻で一本飲み終えた時の満足感も素晴らしい。 ワイン、ブドウに蜜があるとすればこんな香りだろうか。 ブドウのエキスと言うより蜜。 舌の両端にしっかりと感じる酸によって、勿体ぶりながらじっくりと味わいたい気持ちも虚しくも儚くもスルスルと喉へ通過し、体の下へと流れ落ちていってしまう。タンニンなく綺麗で飲み心地さえ良い。 しかし、余韻では流れ落ちたワインがブリ返してくれて鼻から脳まで沸き上がり、風味が再び体の中を循環する。 そう言えば、始めて見たときからボトルの佇まいからして完成された感があるなとは思っていた。