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Domaine des Soulanes Kaya(ドメーヌ デ スラヌ カヤ)

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ドメーヌ デ スラヌ カヤ 生産者       Domaine des Soulanes ワイン名      Kaya 2013 産地           Côtes Catalanes 品種        Grenache Gris/Grenache Blanc/Carignan Gris/Carignan Blanc 黄色い輝きからは若干の粘性・とろみ。 上品でアロマティックな雰囲気を醸し出している。 鼻にまとわりつく石油のようなオイル香・青リンゴの蜜・シトロンコンフィ・ミネラル感はリッチで肉厚なアロマ。 それら様々な要素の香りがバランスよく整っている。 改めて上品。 酸味とほろ苦さ塩気(ミネラル感)を伴うドライな味わいからは気品を感じ、口中にもアロマと同じ味わいがじんわりと染み渡っていく。 飴色玉ねぎをのせたタルト、軽く酸のある果実のフルーツタルトと相性が良さそう。 膨らみそうで膨らみきらないような、じらつかせられる香りと味わい。 そのボリューム加減は料理を意識しているように感じる。 フェンネルのようにほのかに甘く、ローリエのようなさり気ないハーブ感。 舌の上では円やかでスムース、上顎に酸味、舌の奥から喉の辺りでほろ苦さ。 終始感じる控え目なオイリーさは上品でワインの質の良さを感じさせます。 コンテのようなナッティなチーズと合わせれば一体化しそう。 チーズを使ったオーブン料理とも。 肉だと鶏肉でしょう。 ワインだけで上品さを楽しむのも良いかもしれませんが、やはり料理と楽しみたいと思わせるワインです。

Domaine Les Ondines Vacqueyras Passion(ドメーヌ レ オンディーヌ ヴァケラス パッシオン )

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ドメーヌ レ オンディーヌ ヴァケラス パッシオン 生産者    Domaine Les Ondines ワイン名   VACQUEYRAS PASSION ROUGE 2015 産地     VACQUEYRAS 品種     Grenache/Syrah ローヌの中には数多くの産地がありますが その中でもとりわけ選ぶのが難しいと個人として思う産地の一つです。 そして、そのワイン選びこそが最大の楽しみなのかもしれません。迷いに迷って買ったワインや直感やエチケットで選んだワインが、開ける瞬間までどのようなワインなのか分からないという、 本当にワインが好きな人であれば 素人玄人を問わずにいつになっても子供の時のようにワクワクする気持ち。 いつまで経っても”ワイン選び”の楽しみは衰えません。むしろ、僕の場合飲み始めて10年以上経った今でもその感覚は知れば知るほど増しています。 さて、今回のヴァケラスです。 フルーティーで清涼感があり深みのあるアロマは、 リンゴや梨のフルーティーさと清涼感。 干しぶどうの甘い凝縮感。 フルーティーなオリーヴ。 カルヴァドス風味のチーズ。 全面に果肉感や果実の厚みを感じさせ噛めるような典型的味わいというよりは、一見つかみ所が無いように感じてしまうが、視野広く色々な要素がバランスよく配合された緻密な味わいが一口の中で展開する。 それらは、ほろ苦さを感じそうな一歩手前のところでの絶妙な凝縮感・タンニンや酸味の割合の良さによる飲み心地と香りや持続性のある余韻は 思った以上に軽やかで無闇にアルコールや力強さを感じさせず、フルーティーで上品にも感じてしまうほどの構成力。 何杯か、出来れば何本か飲んでいくうちにより楽しめるようになるワインだと思います。 香り→味わい→余韻のサイクルがとても心地良い。 口に含んでから余韻までに成熟したブドウの枝・皮・実・種、ブドウの全ての風味を楽しめるようなワイン。 Domaine Les Ondines何を飲んでも信頼できる筋の通ったワインを造ります。

Domaine Les Ondines Plan De Dieu(ドメーヌ レ オンディーヌ プラン ド ディウ)

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ドメーヌ レ オンディーヌ プラン ド ディウ 生産者      Domaine Les Ondines  ワイン名     Plan De Dieu 2014 産地       Côtes du Rhône Villages 品種       Grenache/Syrah 南ローヌらしい暖かくボリューミーな果実感を存分に楽しめるローヌ街道まっしぐらといったスタイル。 しかし、現代的ワイン要素も感じられる全体が整った均一性のあるワイン。 南仏の甘口ワインやカシス系リキュールの濃厚さ・熟したフルーツの芳醇なアロマ。 肉付きがよく果実の甘さと暖かくボリュームのあるルコール感・自然と溢れ出てくる力強さには野暮ったさも荒々しさも感じない。 十分に太陽を浴びて健康に育ったのではないかと思える果実の風味。 夏の南仏を想わせる。 味わいや余韻には紅茶や南仏のハーブのニュアンスもほのかに感じ、それらはワインを締引き締める効果と食事との繋がり、関係性を持つのに重要な要素となります。 南仏ワインに多くあるこの後味余韻が飲みづらさに感じて南のスタイルを苦手とする方も多くいますが、 南仏の生産者のみならず、アルザスの某有名生産者も南仏ワイン独特のハーブやほろ苦いニュアンスを食事との相性の良さとして挙げていました。 パーティーなどで仲間とワイワイやりながら豪快な赤身肉の塊のローストやステーキ・濃い煮込み料理とこのプラン ド ディウ。食欲を促進させ活力をもたらしてくれるはずです。 飲んで食べるという根本的スタイルに”新たなローヌの定番ワイン” 一杯飲んだときの満足感と一本飲んだときの飲み応え。

RHÔNE PARADOXE SAINT JOSEPH(ローヌ パラドックス サンジョゼフ)

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マス ヌフ ローヌ パラドックス サンジョゼフ 生産者      Château Mas Neuf  ワイン名     RHÔNE PARADOXE SAINT JOSEPH 2014 産地       SAINT JOSEPH 品種       Syrah サンジョゼフです。 ワインに興味がある方でもそうそう飲むことはない産地だと思います。 個人的には非常に興味もあり好きな産地です。 フランスでは生産量は多いのですが日本にはあまり輸入されて来ていません。 また、北ローヌでは比較的低価格とも言われていますが、ワインとしては十分な価格なので日本国内では(良くない言い回しかもしれませんが)玄人向け産地でしょう。 はっきり言ってしまうと昨日今日飲み始めたばかりの方がやっているようなワインバーでセレクトされるような産地ではありません。(少なくとも僕はそう思います) ワインは散々飲んだのに北のシラーは飲んだことがないという方、 シラーを味わうなら北ローヌのワインを飲んでみるべきです。 このワインは 酸が際立つというよりは円みがあり親しみやすいスタイルなのでこの辺りから飲んでみると良いかもしれませんね。 北ローヌの生産者Francois Villardとコラボレーションされて造られたワイン。 抜栓直後、本当に一瞬だけ感じた 一筋のスッと一本立ち昇る澄んだエレガントなアロマの線。 瓶詰めされてから初めて外にでた時の汚れのないような清らかさ。 無意識にスワリングしてしまうと見る見ると広がり、成熟されていくアロマの様は忘れられない感動と一瞬にして消えてしまった生まれたての初々しいアロマの儚さ。 その間、僅か5,6秒程。 既に魅了されました。 ボルドーの等級づけされたワインを作った小樽で熟成されたお陰か、 柔らかく深みのあるアロマは終始グラスから鼻を離すことが出来なくなる引力を持っています。 香りと味わいは近い印象。 円やかで優しく、果実味からくる酸味や非常に細やかなタンニンがしっかりと口中に染み渡ります、軽やかで単純なようだが芯があり味わい深く、馴染めそうで馴染めない上質さ。北のワイン独特の味わいを楽しむことが出来ます。 喉を通る辺り~余韻に感じる酸やアルコ

Terre de Mistral Rouge(テール ド ミストラル ルージュ)

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カーヴ デステザルグ テール ド ミストラル ルージュ 生産者      Cave d'Estezargues ワイン名     Terre de Mistral Rouge 産地       Côtes du Rhône 品種       Grenache/Syrah/Carignan ローヌです。 南仏でも特に多くのワインが生産されている産地です。ローヌの中には48もの産地があり、 日本にもスーパーで買えるような日常的~何万円という高品質ワインや様々なキャラクターのワインが数多く輸入されています。 日本人にもとても飲みやすく親しみやすいワインが多く、中でも目にする機会が一番多いのがコートデュローヌです。 しかし近年はトレンドに左右されてか、この産地の価格帯では他の産地や国のワイン を選ぶ方が多くなってきており、 日本国内での売上が落ちてきてしまっています。 勿論他の産地や国にも素晴らしいワインは数多くあります。しかし ローヌでしか味わえない素晴らしいワインも数え切れない程あるのです。わかる人にしかわからないと思ってしまったら終わりなので、このブログを通して素敵なローヌワインを一つでも多く紹介し応援し、この産地の素晴らしさに気づいてもらえたらと思います。 この一大産地について端から端まで書いていると終わらなくなってしまうので、ワイン紹介に移ります。 有名なカーヴ・デステザルグという自然派協同組合からのワインです。 この協同組合のワインを色々と飲んできましたがそれぞれに共通する風味があります。 興味がある方は幾つかエステザルグ組合のワインを飲んで頂ければ感じ取っていただけるかと思います。 どれも低価格で素晴らしいワインでこのワインもまた 非常に低価格なので今回は価格をふまえての衝撃でした。 エレガントで単なる若々しいではない必然的なベリー感にスッと清涼感を感じる風味。全体的に控え目ながらもそれが心地良く感じ日常的ワインとして飲むには文句のつけようのない完璧なワインの一つ(*注:個人的) 一口飲んで美味しいと思うよりも二口、三口、一本飲んで美味しいと思える・日常的で日々の生活の中に溶け込み、飲めば飲むほど毎日の生活に欠かせなくなるような、さり気ない美味

Domaine de la Métairie d'Alon Pinot Noir Le Village(ドメーヌ ド ラ メテリ ダロン ピノノワール ル ヴィラージュ)

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ピノ ノワール ル ヴィラージュ 生産者      Domaine de la Métairie d'Alon ワイン名        Pinot Noir Le Village 2014 産地       Limoux 品種       Pinot Noir  ワインを葡萄の品種で飲んでいる人にお勧めです。 外国の知らない産地を覚えてその産地ごとに細かく特徴を把握するということは、なかなか一般の人には難しいことです。だから、土地勘のない外人である私たちが産地よりも品種先行でワインの全体像を捉えてしまうのは仕方のないことだと思います。 日本のワインになると大抵の人が無意識に産地を踏まえ、次に品種をみてという風に、産地から入りテロワールにより違うものが出来るということを多少なりとも理解しているはずです。 それが外国のものとなると大半の人が品種だけで判断するようになってしまいます。しょうがないと言えばしょうがないのですが一般消費者だけでなく、飲食店などのワインを扱う人から、更にはその上の人達までもが大まかに国で判断し産地に意識がない人や同じ品種というだけで味わいや風味の違いを感じ取っていない人達が驚くほど大勢います。 そこで、こういうワインを飲んでみれば産地×品種で飲むということ、全く違うスタイルのワインが出来るという事を知るキッカケになるかもしれません(生産者はひとまず置いておきます・・・) いつか産地×品種×生産者について書ければと思っていますが、 こういう話はとても長くなってしまうので僕に聞くか、調べてもらえればより詳しい人は幾らでもいるのでもっとよくわかると思います。 さて、ワインです。 リムーと言えばクレマンドリムー(スパークリング)が有名です。 今回は赤ワインでピノノワール、楽しみです。 思ってはいけないけれどピノノワールという意識で入ると、大間違い・・・そうだった南のワインだったと思わせられます。 全く予想外、、、となるはずです。 しかし飲んでみればピノノワールであることの意味が分かるワイン。 香りは、非常に円やかでクリーミーなクッキー、バニラのソフトクリームのうっとりするような甘~いアロマがグラスの中に漂いリ

LAFAGE Miraflors Rosé(ラファージュ ミラフロー ロゼ)

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ミラフロー ロゼ 生産者     Jean Marc Lafage ワイン名    Miraflors Rosé 2016 産地      Côtes du Roussillon 品種      Mourvèdre/Grenache gris 香り高く旨みを感じるような立体的なアロマ。 ミネラルたっぷりで瑞々しく溌剌として元気を貰えるような明るい香りはパッションフルーツ・白桃・柑橘類。 塩気を伴う酸とほろ苦さは口の中と胃をキュッと締め上げ、それらはいつまでも舌の奥の方で続きその余韻にじわじわと食欲が沸いてきます。 トロッと円やかな舌触りと感触の後に、キラキラと流れるような飲み心地。 そしてしっかりとした味わいがあり旨味的風味と表情の豊かさは、多くの日本人に受け入れられると思います。 香り・味わい・余韻がほぼ同じような状態で常に表現力の高いワインです。 南仏では牡蠣×ピクプールが定番と言われていますが、このロゼも負けじと劣らず素晴らしい相性となりそうです。 少なくとも僕が食べたことのある南仏の牡蠣とは素晴らしいマリアージュだと思います。(マリアージュという言葉は色々と誤解を招くので好きではないのですが使ってしまいました・・・) 濃いと言うのではなく、しっかりとしたロゼ。 やっぱり、お腹が空いてきました・・・ Buy→ コート・ド・ルーション・ロゼ・ミラフロー [2015]

Domaine Cosse Maisonneuve LE COMBAL(ドメーヌ コス メゾヌーヴ ル コンバル)

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ドメーヌ コス メゾヌーヴ ル コンバル 生産者       Domaine Cosse Maisonneuve ワイン名      LE COMBAL 2013 産地        CAHORS 品種        Malbec この地方で最も好きな生産者の1人です。 抜栓直後は、懐かしさを感じるカオールらしさ、華々しさと下の方から土の香りが沸き上がってくるような伝統的アロマ、ほのかにミントのような爽やかさに赤い木の実の溌剌さ。そして柔らかく円やかな表面は鼻に優しくアロマを当ててくれます。 開けたてには少し平たさと新鮮さが目立ちますが、その中にはカオールワインの特徴的なアロマの要素の殆どを感じる事が出来ます。 その後、少しずつ少しずつ、厚みが増し肉付いてくるのが香りにも現れて来ます。 表面的な酸に捕らわれずに、香り・味わい・余韻を捕らえると奥深くホッコリするような、そして素直なカオールの味わいが楽しめます。 少しすると、ほのかにインクがかった濃厚でリッチなスタイルのカオールも垣間見れます。 特に余韻にはフランスのキノコを欲する。とすると、やはり定番の鴨のコンフィか。 (因みに、カオールと言えば鴨ですが、実際にまだ鴨のコンフィを食べている人をみたことがありません・・・) 他にも様々な食材・料理を連想させ欲する味わい・余韻は、色々な料理に合うという事。しっかりと食事をしながら楽しむ事により、このワインの価値も高まります。 出しゃばらないこういうワインは尚更食事と味わってもらいたいです。 ワインバーなどで飲むべきワインと、食事をするお店で飲むべきワインの主旨は違います(勿論どちらにも向いているワインもあります) 無駄なイメージを沸かせない遊びのないエチケットも好印象。 それがまたカオールらしくて尚更良い。 エチケットが可愛すぎて中身とのバランスがおかしいものもよくあるので・・・ ピュアに造りたいが為に逆にわざとらしく感じてしまったり、あまりにもジュースだったりするワインが多いなか、綺麗やピュアというより素直という表現が似合うワインらしいワイン。 本当のカオールがこの中に詰まっているのかもしれない。

Mas de Martin Grés de Montpellier Cinarca(マス ド マルタン グレ ド モンペリエ シニャルカ )

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マス ド マルタン グレ ド モンペリエ シニャルカ 生産者      Mas de Martin  ワイン名     Grés de Montpellier Cinarca 2011 産地       Grés de Montpellier 品種       Grenache/Syrah ブドウ本来のポテンシャルを引き出したような芳醇なアロマはブドウのフルーティーで甘い香りを嫌みなく最高潮に感じさせてくれる。 ワインが口に入り初めに感じるのは、ほんの一瞬の甘さ。 しかし、それは出だしの輪郭のみ。(この時感じた甘いニュアンスをしっかり捕らえることが、後にこのワインを飲む上で大切になってきます) ワインを口に含み終える頃には、 最初に感じた甘さは 外側と中心部からやってくる凝縮度の高いほろ苦さに挟まれ無くなります、力強く逞しい味わいへ。この味わいがこのワインでの存在感の大半を占めます。 香りから味わいへの違いが、飴と鞭のような落差。 それにより飲み応えが生まれています。 しかし、始めに感じた甘い感覚は再び余韻の頃に戻り、もう一度飴を与えられたような安心感で、最後には味わいと余韻・風味の調和が取れ素晴らしい起承転結の流れを楽しめます。 アルマニャック(ブランデー)のようなボリューム感。力強さと円やかさ、芳醇で熟成出来る素質のあるもの。 正に、こういうワインをフルボディと言うのではないでしょうか。 (因みにしっかりと言っても、いわゆる多くのニューワールドとは真逆のスタイルです) 少し時間が経ってくるとローヌ・ヴァケラス辺りをも思わせる力強いアロマと味わい。 真面目さと華やかな風味はサンシニアンにも通じると思います。 誰をも受け入れはせず、軽い気持ちで飲んでしまうと門前払いを喰らいそうになるくらい、凛とした真面目な優等生的。 もしかすると、中間に感じるほろ苦い味わいの印象が強く、近寄りがたく感じる人も多いかもしれませんが、簡単な味わいだけに捕らわれずに、香りと余韻に見られるブドウの甘さを感じ取りつつ、ワインの個性を受け入れじっくりと向き合って飲んでみる価値のあるワインです。

Mas de Martin Terra du Languedoc(マス ド マルタン テラ デュ ラングドック )

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マス ド マルタン テラ デュ ラングドック 生産者       Mas de Martin  ワイン名      Terra du Languedoc 2011 産地        Grés de Montpellier 品種        Syrah/Grenache 当たり前ですがグレドモンペリエの香りがしてきます。 ピクサンルーに続き大好きな産地の一つです。 日本で飲むという希少価値を考えると、この産地の方が個人としての時めき度は高いです。 グラスの中で放たれる充実充満したブドウの力・エネルギー、ワインというものが最大限にまで高められた時に感じるアロマ。 それはラングドックの最上のワイン達に共通する、無闇に例えたりすることは出来ない神秘的な領域。 このワインはその領域に一歩足を踏み入れていると言っても大袈裟ではない。 飲みごたえや飲みやすさという問題ではない、好き嫌いも通用しない。 本当にこういうワインは飲まずしてうまい。アロマの充実度は素晴らしいです。 レーズンやカシスなどでは表現が安っぽい、もう少し良い言葉で表現してあげたい。 それらだとしても、最低限華やかでブランド力のある庶民的ではないもの。 時間の経過によって様々なアロマが現れ、どれも素晴らしく、一瞬一瞬を見逃さずに大切に嗅いでいたい。 なめらかさと肉付き感・色気はマディランや南西地方にも通じる。 果実味は赤い肉を、タンニンは淡泊な鶏肉を欲する。 緻密で口の中全体にじわじわと張り巡っていくタンニンは、じっくりと確実に味わいを染み込ませ吸収させてくれる。 高品質のフォジェールのようにも。 力みではない、 やや緊張感のあるテンションは高貴さと上品さを醸し出しています。 口の中での味わいは勿論、飲み込む辺りから余韻にかけての風味の豊さ、身体に染み入る経過、鼻への抜けと脳まで達するような果実の満たされる感覚は幸福度が高い。 低価格でも十分にハイクラスのワインを感じさせてくれます。 料理ともワインだけでも楽しめ、更に飲み手次第で何倍にも楽しみの幅を広げる事が出来そうです。

Domaine De Cébène Ex Arena(ドメーヌ ド セベーヌ エクスアレナ)

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 ドメーヌ ド セベーヌ エクスアレナ  生産者       Domaine De Cébène     ワイン名     Ex Arena 2012 産地       Faugères 品種       Grenache/Mourvèdre フォジェールという産地の中でこのワインは非常に特別で衝撃的。 今まで飲んできたフォジェールという産地のイメージを覆されました。 ワインを飲んでいると、つねに自分の持っているイメージや感覚・経験はあてにならないという事を知らせてくれます。 テーブルワインは力強く頑丈で隙間一つない男性的ワイン。(勿論他もあります) 高級価格帯ではフィネスを感じ、非日常的で高揚さと偉大さ。 このワインは、どちらにも属さずフォジェールでありながらもフォジェールでない。 フォジェールを何種類か飲んできた人に是非飲んでみてもらいたい。 産地を踏まえて感じると、 限り無くピュアで控えめ、無駄なものを全て取り払って造られたありのままの様な。 こんなにもスルスルと飲めてしまうストレスのないのは初めて。 一本をあっという間に飲み終えてしまう儚さ・・・滞留させたいという気持ちに敢えて逆らい、なすがままに素直に勿体ぶらずに飲んでしまおう。 純粋で後付けされない味わいの純粋な料理に合いそう。 透明よりも濁りのある香り。キノコや赤い土。 晴れの日より霧がかかったひんやりとした雨の日が似合う。 そんな時でも、自宅で昼間からこのワインがあれば穏やかにゆったりとした一日を過ごせそう。 アルコール・酸・タンニンはしっかりと感じますが、どれも何一つ気にならない。 全体的に低い位置でバランスを取りながら低空飛行を続けているような絶妙なボディ。 やや控えめ印象は、むしろ個性を引き立て飲むシチュエーションを示してくれます。 こういうワインと上手にお付き合い出来ることも幸せ。

Domaine Zelige-Caravent Marie-Galante(ゼリジュ キャラヴァン マリー ガラント)

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ゼリジュ キャラヴァン マリー ガラント 生産者     Domaine Zelige-Caravent ワイン名    Marie-Galante 2014 産地      Pic-Saint Loup 品種      Cinsault 近年ピクサンルーのワインが次々と日本に入ってきているのは良い事で、個人的にも非常に嬉しいことです。 伝わりにくいとも思えるワインが多い産地ですが、高品質で素晴らしいワインとはどういうものかということを気軽に体験出来きるようになったということは飲み手の成長にも繋がっていくのではないでしょうか。 ピュアなブドウの甘くジューシーな香り。 集約的な酸は酸っぱさではなく、ジュース感を出すためのものか。 冷涼さでも暖かさでもない。 限りなく葡萄のジュースに近い。 正直な味わい。 無駄な例えが出来ない純粋なワイン。 鼻でピュアに甘いブドウの香りを飲んで、口でアルコールを含んだブドウという液体をスルスルと味わう。アルコールを飲んでいることを感じさせないストレスのない余韻の良さ。 飲み手に負担をかけ過ぎず、食事とお喋りを自然と引き立てる、その場にとけ込むような存在のナチュラルなワイン。 気がついたら一本飲み終えてしまっていたという風な。 まだまだ多くの方はこういうワインを物足りない、軽いという表現で片付けてしまいますが、それは大味の料理に慣れてしまっているのと同じでワインも色々なもので加工されたような味わいが世間ではノーマルだからなのかも知れません。個人的には幅広い価値観・感覚を持って、こういうワインも逆のスタイルのワインも気分や料理、その場の状況で選び楽しめれば良いと思っています。色々なワインがあってそれぞれの生産者が求め作ったものなので軽いから良い、悪い・重いから良い、悪いという考えでは自分に合わない=ダメ、となってしまいます。基本的にはどんなワインにもそれぞれ良いところはあり、それを感じ取ってみると良い悪いの感情は殆どの場合無くなるはずです。 話は逸れた気もしますが・・・ブドウを搾っただけの純粋正直なワイン。 料理もなるべくシンプルに自然に作らないとな、と思います。。。

Domaine Le Conte des Floris Basaltique(ル コント デ フロリス バサルティック)

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ル コント デ フロリス バサルティック 生産者     Domaine Le Conte des Floris ワイン名    Basaltique 2014 産地      Pézenas 品種      Carignan/Grenache 独特な鼻に残る印象的な香りは、パパイヤ・マンゴー・ラフランス、サクランボとイチジクを合わせたよう。 ロワール・サンセールをも感じさせます。 大人らしい落ち着き加減に重たさはなく、華々しさとフワッと持ち上がるような清涼感の加減は、如何にもフランス的空気漂うアロマ。 そこに控えめでも強引でもない、ごく自然な酸味と果実味が加わり、味わいへとなります。 口に含んだ瞬間にパッと広がる先程の果実の風味に、ミント等のハーブの清涼感がもたつかない味わい・余韻を演出。 余韻は柑橘類の酸味やミントの清涼感が持続的に。 香りからしてこういうワインは、甘かったり濃厚すぎたり、重厚で余計な足し算が多すぎて飲みづらい場合が多いのですが、このワインは風味はしっかりとしつつも抜け感があり、力まずエレガント。最後までダルさを感じさせることなく飲み続けることが出来ます。 調味料に頼らず丁寧に作った料理と同じ。 口の中で滞留させるよりも、鼻で香りを味わって、余韻のなかで風味を味わう。 口の中で感じる味わいだけでは全てを味わうことは出来ない。 香りを食べ、余韻を楽しむ。極めてフランス人的ワイン・空気感のあるワインです。                鼻で飲むワイン。

coss&maisonneuve abstèmes s'abstenir(コス・メゾヌーヴ アブステム サブステニール)

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コス・メゾヌーヴ アブステム サブステニール 生産者     coss&maisonneuve ワイン名       abstèmes s'abstenir 2009 産地      Quercy 品種      Gamay 本来の知名度や品質ではなく、他の誰かによって広められないと素晴らしいワインも伝わらないということが良く分かってしまったワインです。 評判で左右されてしまうという僕たち飲み手のレベルの低さですね。 衝撃を受けたワインの一本です。 初めて飲んだのは何年も前ですが、今飲んでもあの時と変わらず美味しい感動を与え続けてくれています。 明るいアロマを感じるのは、いかにも発泡していそうな瑞々しさと酸の爽やかさ。 落ち着きのある少し暗いアロマは、この地方一帯に感じられる土っぽいような懐かしいような産地の特徴。 高低差を感じるアロマは味わいにも幅の広さを感じそうです。 日本人的に言えば、白あんの詰まったモナカ、軽いニッキのような香りも感じます 飲んでみると香りと同じ味わい。 始めは瑞々しく。 フレッシュで軽い発泡と酸が程よい刺激とジュースさを与えてくれ、口の中から体の中へと染み込み、流れ、果実味というか産地の味わいのようなものを発泡と酸の内側で感じ、それが余韻まで続きます。 口に入ってから喉を抜ける辺りに感じる感覚はこのワインの醍醐味。 単純に飲むということが美味しいと思える加減さ。 暫くすると、 フレッシュで溌剌とした感じは取れ、暗さのある・落ち着きのあるこの産地らしい味わいをより感じられるようになりました。 そして、 奥深くにサクランボが潜む辺りはガメイらしさなのか。でも決してチャーミングではない。 ガメイと聞いて品種やBeaujolaisというイメージだけで飲まなかったり経験内で決めつけてしまうのはバカバカしいこと。同じブドウでも産地や生産者により全く別のワインが出来あがるということが分かります。 ケルシー×ガメイ×コスメゾヌーヴ   本当に素晴らしい。 *生産者曰わくアブステム・サブステニールとは「禁酒している人に禁酒することを禁じる」ワインを飲みなさいというメッセージ。

Château La Baronne Corbières Les Lanes Rouge(シャトー ラ バロンヌ レ ラーヌ ルージュ)

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シャトー ラ バロンヌ レ ラーヌ ルージュ 生産者     Château La Baronne ワイン名    Corbières Les Lanes Rouge 2014 産地      Corbières 品種      Carignan/Grenache 僕の中でコルビエールと言えばこの生産者です。 日本ではブルノ・デュシェンが醸造に参加したプロジェクトの(単一品種シリーズ)ワインが人気があるようです。勿論どれも素晴らしいワイン達です。が、ワインそのものの人気と言うよりは、色々な知名度やコマーシャルなどが先行して人気になったような雰囲気を感じてしまいます・・・。 また、日常気軽に飲んでほしいワインという生産者の言葉は、味わいは気軽で素晴らしい(ごくごく飲める)ですが、日本で飲むには価格面で気軽でないので厳しい気もしますが・・・これを言ってしまうと飲むものが無くなってしまいますね・・・。 なので、同価格帯での赤ワインはこちらの複数セパージュ型の方がより赤ワインらしいスタイルを味わえるので僕は好みです。( 勿論、人それぞれに求めるものは違うので個人的にです) 濃厚さと瑞々しいフルーティーさを併せ持った香り。 酸を含んだジューシーなブドウエキス・ブドウの皮のような渋みも香りから感じます。 マールとカシスのブランデーやフルーティーなブランデーとチョコレートをかけたようなアロマ、杏やハチミツ、木の枝、レーズンを煮た香り。 少しすると全てがまとまったかのような一体感を帯びたリッチなアロマへと形成され本領発揮。 口に含むと一瞬円みを感じ、すぐに自然と沸いてくる優しく細かい丁寧な酸と渋みが口の中に染み込み、ベリー感だけが上顎に上がってきます。その間の食感のように感じるのは、瑞々しい葡萄の果肉を噛んだような感覚。 アルコール感はありますが、酸と渋みが上品なのでブドウジュースのような味わいは、スイスイ飲んでしまうでもなく胃に溜まるような重たさもなく絶妙な飲み心地。 コルビエールの定番としてセラーに一本は入れておきたいです。 グラスに残ったアロマからは、 50/50の きめ細やかな渋みと酸の割合を感じ、それは若い北ローヌ近辺のワインに通じる小さな果実のアロマの様。 全体を通

Domaine de Pechpeyrou EL ANGEL(ドメーヌ ド ペシュペイルー エル アンヘル)

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ドメーヌ ペシュペイルー/エル アンヘル 生産者     Domaine de Pechpeyrou ワイン名    EL ANGEL 2014 産地      ROUSSILLON 品種      Grenache noir ルシヨンと言えば、たっぷりと太陽を浴びた濃厚なグルナッシュノワールというイメージですが、このワインはルシヨンの土っぽさと凝縮感はそのままに果実の隙間に空気が入ったような軽い膨らみのある絶妙なエアー感が特徴的。 クランキーチョコなどに入っているモルトパフのような。 シャルルドゴール空港に着いた時のような空気感漂う。 一見高品質なラングドックのワインに通じる独特なアロマも。 また、農場的な香りもするのでこれは好き嫌いはあるかもしれませんが、僕はこの香りを良い方にとらえています。 香りが落ち着いてくると、紫キャベツのバター蒸し(byラグー)、ブドウを食べて育った豚で作った生ハム(想像です・・・) どれも少し個性的な香りをイメージさせるような個性的な香りがしてきます。 コリウールやバニュルスに行ったときのことを思い浮かべれば、マグロのソテー・ フラン ス産の海藻バターやルイユに良く合いそうな風味。 軽やかで表面的な酸と最低限の渋みに、甘いのに甘くないブドウエキスのようなジューシーさが溢れながらも、しっかりとした中高域と落ち着きの両立。フランスワインのみが成せるエレガントな風味。 レーズン~アリッサのようなスパイシーな余韻まで様々。                                               少し多めに口に含んだ方が、このワインの良さをより感じます。 味わって飲むのも面白いし、思い切ってゴクゴク飲んでも美味しいワインです。 この地のワインは、時にたくまし過ぎて飲むのに苦労する事もありますが、これは 従来のルシヨンのワインと大きく違い、 安心して1本を美味しく飲みきれます。 濃い産地に行けば行くほど、改めて酸や全体のバランス感の大切さを実感します。 難しく感じてしまうかもしれませんが、それはフランスワインの醍醐味です。 気分次第でグビグビと流して飲んでも良いし、様々な細かいニュアン

イザベル・レジュロン自然派ワイン入門

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2017年に発売された「自然派ワイン入門」の紹介です。                         イザベル・レジュロンの「自然派ワイン入門」 イザベル・レジュロンさんとは、MW(マスターオブワイン)自然派ワイン運動の推進者。「トラベル・チャンネル」で自信の番組を持ち、ロンドンで自然派ワインのフェスティバル(RAW)を毎年開催して成功を収めているほか、有名レストランのワインリストの監修を務める。「デカンター(DECANTER)」誌に寄稿、自然派ワインを推進するためのコンファレンスや試飲会も主催。フランス人女性では初めてマスター・オブ・ワインを取得、パリで「2009年ワイン・ウーマン 」 にも選ばれた。 「自然派ワイン入門」より。 僕は今までワインの勉強など全くと言ってよいほどしてきませんでした。 ただひたすら飲み続けてきただけです。 もちろん、本当にただ飲むだけではありません。製法などを理解して飲むのではなく、飲んで何を感じるのかを考えながら飲むのです。例えば、試飲会で一口飲んだだけとか、一本頼んで試飲がてらに店でお客さんに出すというような軽いお付き合いはしてきませんでした。大事にしていることは一本一本のワイン達と真面目に向き合い、お付き合いしてみることです。 僕の場合。まず始めに、そのワインを一本分(正確には2人でシェアしているので1人3杯程度)を体内に取り込みます。一本を通して飲んでいる間にそのワインの性格・個性など様々な面を感じ取り体中に染み込ませて行くのですのです。飲み始めの頃は「あまり美味しくないな~」とか「なんだこれっ?変な味~」などと思って飲んでいたワインもありました。でもそれは、自分の舌がまだ慣れていなかったり熟れていなかったりしていただけで、味覚が幅狭く何も知らない分からないだけなのでした。そんな事を感じながらもっと美味しく飲めるようになりたいと思いつつ、ワインを飲むということを毎日のように2,3年程繰り返していました。すると、はじめの頃には苦手だった味も美味しいと感じるようになり、理解出来なかった旨味も感じ取れるようになり、ちょっとした風味の違いに楽しみを感じ、自分の中でワインの世界が広がっていくのが分かりました。

DOMAINE BASSAC Cabernet Franc(ドメーヌ バサック カベルネフラン)

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ドメーヌ バサック/カベルネフラン 生産者      DOMAINE BASSAC  ワイン名     DOMAINE BASSAC Cabernet Franc 2015 産地          CÔTES DE THONGUE 品種          Cabernet Franc 青いカベルネフランの香りに若いベリー・乳酸的な円やかでミルキーなアロマ、そこに南フランスらしいふくよかな果実香。 更に、イチゴや様々なチーズ。 南仏(トング)×カベルネフランの相性は抜群ですね。 初めて飲んだときは衝撃でした。 予想もしない味わい。と言うより、予想以上に素敵なワインだったからです。 南仏ワインの可能性、あの太陽のキャパシティは凄いですね。 一つ一つは際立っているのに全体として非常にまとまりがあります。 青くふくよかで円やか、南仏の暖かい果実香とカベルネフランのスッと澄んだアロマの融合。 このヴィンテージ以前はもう少し青々しい草原のような・・・、品種の特長がもう少し前にでていて、ユニークで新鮮、僕はそれがとても気に入っていたのですが・・・。 この2015の方が皆さんには飲みやすくて気に入っていただけるのではないかと思います。 飲んでみると、 僅かにピクサンルーに通じるような渋味・酸味・赤い花や甘くないベリーの果実味。 香りだけでなくじっくり滞留させて味わってみても、価格を十分に越えるものを感じます。 本来なら低い重心をカベルネフランがふわっと持ち上げ、 適度に感じる果実味を酸と渋みが余韻まで運ぶお手伝い。 カジュアルなワインカシスですが色々と良いワインの要素を感じ取ることが出来ると思います。 素晴らしいワインですね。 来年はどんな仕上がりになるのでしょうか。 楽しみです。 ベジエの高台より 【有機ワイン フルボディ】「ドメーヌ・バサック IGP カベルネ・フラン」 750ml 価格: 1,814円 (2017/9/12 00:24時点)

Clos Siguier Cahors(クロシギエー)

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クロ シギエー カオール 生産者       Clos Siguier ワイン名                     Clos Siguier Cahors 2014 産地           Cahors 品種        Auxerrois/Tannat 僕の好きな産地の一つ南西部のカオールです。 エチケットにはカオールの名所ヴァラントレ橋が描かれています。 このエチケットの色あせ具合が、始めて訪れても 何処か懐かしさを感じる 町の雰囲気と、歴史深い産地のワインの味わいを上手く表していると思います。 *因みに、ここは1600年代始めに創設 抜栓直後は、新鮮で甘酸っぱい小さな赤い実。 それから、高級茶葉、お爺ちゃんお婆ちゃんの田舎の家、墨汁や畳、和を連想させる懐かしさのある香り。 鼻から頭上に昇る軽やかな香りは赤いシソの実・パイナップルの芯。 そして、落ち着きのある香りはイチジクやライチの皮や種、紅茶のシフォンケーキ、湿った土のニュアンスなど、高低差のあるアロマが感じられます。 他にも一瞬一瞬で様々な香りが入り乱れる深みのある香りが楽しめます。 飲んでみると、舌に染み込む細かいタンニンが低域を、 上顎に吸いつくように昇る酸味は高域を。 少し遅れて渋味も上顎の辺りまで追いついてきます。 そして、喉に流れるのは搾りたての赤い木の実のようなアルコールを含んだジュースです。 キュッと体を締めるような高い支配的な酸味が特徴的なので、 どうしても前にでる酸が受けいられない人にはオススメ出来ません。 (時間を置くと幾分か円やかになりましたが) 何とも懐かしいような古めかしいような感じは、 井上陽水の「少年時代」といったところでしょうか。 色々とここの産地のワインを飲みましたが、このワインが一番カオールらしいワインだと思っています。カオールを想い出したいとき・行きたくなったとき、僕はこのワインを飲んで雰囲気だけでも浸ります。 現地に行ったことがある人はこれを飲んだら懐かしくなるかも? 冬のどよめいた感じもまたよい                あ~~~行きたい・・・ クロ・シギエ(カオール)[2013]Clos

Le Clos des Grillons Terres Rouge(ル クロ デ グリヨン テール ルージュ)

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ル クロ デ グリヨン/テール ルージュ 生産者         Le Clos des Grillons  ワイン名     Le Clos des Grillons Terres Rouges 2010 産地                            Côtes du Rhône 品種                            Grenache/Syrah/Mourvèdre 南ローヌの良さが上手に現れています。 アルコールの乗った、たわわに実った熟した果実味と渋味。 濃いインクのアロマ・土のついたホワイトマッシュルーム香・枯れ葉・ピーマンのスパイスの余韻など、どれもはっきりとした香り・味・余韻。 少し前面に出ている中低域のお陰でしっかりとした立体感を作り重苦しさを感じさせません。 飲み始めは、 粗めの渋みがボリューミーでダイナミックな味わいを感じさせますが、徐々に綿密な渋みへと変化していき、口の中全体の隅々まで渋みが行き渡るようになり、味わいを口全体に運んでくれます。 ブドウの種を噛んだときに感じる渋味とその後に残るレモンのような余韻。 とてもしっかりとしていますがアルコールと酸が前に出過ぎることもなく、胃から戻ってくることもない。 飲み疲れする事もありません。 大らかでアグレッシブ、 ローヌの果実感と渋いのが好きな方にはオススメです。 2月なのに半袖でも暑い日差しの中、ローヌ川の脇でのんびりと贅沢な時を過ごしたのを想い出しました。そんな時、こういうワインがあったら良かったかも、何気ない一時が優雅でリッチになったのかもしれません。 因みに、白ワイン(レ グリヨン ブラン)もとても素晴らしく併せてオススメです。 Buy→ テール・ルージュ 2010 ル・クロ・デ・グリヨン フランス 赤ワイン 750ml  Buy→ レ・グリヨン・ブラン 2015 ル・クロ・デ・グリヨン フランス 白ワイン 750ml

SABLE DE CAMARGUE ROUGE

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ドメーヌ ル ピーブ/サブル デ カマルグ ルージュ 生産者     DOMAINE LE PIVE  ワイン名    SABLE DE CAMARGUE ROUGE 2015 産地      CAMARGUE 品種         Merlot/Grenache カマルグのワインです。 ヨーロッパで唯一フラミンゴが巣作りをするのがカマルグです。 ドメーヌはプロヴァンスの自然地帯の国立公園に畑をもっていて、そこにも沢山のフラミンゴが生息しています。このワインのエチケットにもフラミンゴがしっかりと入っていますね。 かわいらしいフォルムのボトル。 柔らかくなめらかな香り。 フルーティーでまろやか、イチゴにスパイスや軽いハーブが混ざったようなアロマ。 小雨が降った後の水滴がついた赤い花や湿った土が雨上がりの空気と合わさり、優しくしっとりとした空気の漂うアロマ。 微かにベーコン、カリッと焼いた肉の表面も。 日本の焼き肉に合いそうです。 口に含むとぷくっとした丸い果実が転がり込み、酸味と渋味を感じさせないような柔らかな液体となって舌の上をなめらかに通り過ぎて行きます。 荒々しさはなく落ち着いていてます。でも、ちょっぴりチャーミング。 終盤から余韻にかけて感じるスパイスの乗ったアルコール感が南仏の果実味をしっかりと出していますが、よい意味でスッと落ちくどさを感じさせません。 メルローとグルナッシュの2つの特性が、分かり易く上手に合わさっているのではないかと思います。 少しして、ほんのりミルキーなアロマが出てくると、昔よく食べた牛乳と潰したイチゴを混ぜて食べる時の香りと同じ香りが・・・。 夏なら少し冷やして果実味を抑え、飲み心地重視で楽しむのも良いかもしれません。 グラスに残った香りの余韻が長く、この香りを嗅いでいるとカマルグ湿地帯、その辺りのローカル電車から見える風景が思い浮かびました。 カジュアルでチャーミングな風味は、どこか赤い風船のようにも・・・ 更に、地元のレストランやカフェで使う丸くて小ぶりなグラス、脚を持って飲むようなものではないワイングラスがよく似合いそう。なんて想像できます。